テキストサイズ

君がいるから

第7章 酔っぱらい

車を降りるのもフラフラで
手を繋いでいないとそこらへんで
寝てしまいそうだった

「ほらもうすぐだよ!しっかり歩いて!!」

ドアを開けて履いていた靴を脱ぎ
キミをひとまずベッドに座らせる

「ひとりで大丈夫だね?ちゃんと着替えて寝るんだよ!?わかった?帰るからね?」

うーん…と言いながらベッドに倒れこむ

「ちゃんと着替えないと、襲っちゃうよ」
「だめー♪」
「ほら…じゃあちゃんとして!」

横になったキミの肩を揺らすと
うつぶせたままモゴモゴ何か言っている

「え?何?なんて…?」

キミの顔の近くまで耳を寄せると
モゴモゴした声のままで俺に言う

「帰らないで…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ