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君がいるから

第8章 覚えてる!?

本当に途切れ途切れな記憶しかない

アナタの車で送ってもらったこと

寝つくまで隣にいてくれたこと

帰り際に頭を撫でてくれたこと…

断片的な記憶でありがとうと言うけど
なんでかぎを持っていったのか
わからなくって

「なんでかぎを持っていったんですか…?」
「だって…美雪ちゃん寝ちゃったんだもん!俺が部屋を出たらかぎかけらんないでしょ?かぎがあいたままなんて危ないじゃん?」
「そっか…そうですよね…本当にすみません…」
「気にしないでね?今日も会えるから俺はうれしいんだからね?(笑)」

アナタは本当にうれしそうに言う

「二日酔いじゃない!?」
「大丈夫です」
「じゃあ…なんか買って行くからさ、お部屋デートしよっか♪」
「え?え?いや…その…かぎだけ返し…」
「ダーメ♪拒否権なし♪」

昨日のこともあるし…
断れないよ…

「わかりました…」
「よかった♪じゃあこれから準備して行くからさ、お部屋で待っててね?」

電話の向こうのアナタからワクワクが
伝わる

私も
今日も会えるって思ったら
なんだかうれしい…

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