君がいるから
第8章 覚えてる!?
「おいひー♪」
幸せそうに食べる姿も可愛い
もうちょっと
この可愛いキミを見ていたいな
ケーキ以外でも
こんなうれしそうな顔になること
あるのかな
俺がキミを毎日笑顔にしたいな
なーんて思っちゃうよ
「お酒いけるしも甘いものも好きなんだね?」
ハッとした顔になり
「昨日はすみませんでした…」と
急にキミはしゅんとなった
「んふふふ♪意地悪言っちゃった♪はい、これ…かぎね」
「ありがとうございました…」
手渡すふりで
差し出してきた手を捕まえる
キミはビクンとしたあと
固まってしまった
「美雪ちゃん?」
キミをじーっと見つめると
どんどん顔が下に向いていってしまう
「昨日のこと…覚えてる!?」