テキストサイズ

オタクのペット

第12章 一緒にすんな

「ベトベトだな、ティッシュ取ってきて」

私は目を擦りながら、あくびをして永田を見ると、

「っかさ、もしかして寝てた?」

「ふにゃあ~ん★」

上目遣いで猫のマネしてやった。

……。

はぐらかしたから、怒るかな?

……。

永田の瞼がピクピクする。

「ダァァッ!もぉぉっ!」

ベッドで寝そべって、もがいた。

「クソォォッ!意味ねぇぇっ!」

立派なフルチンをフリフリさせて、赤ちゃんみたい。

「マジかよぉぉ!」

アハハッ♪

めちゃくちゃ、可愛いな。

「はい、ティッシュでちゅよぉ~★」

私はティッシュの箱を手に、近寄っていく。

「はい、キレイキレイねぇ~★」

私はベトベトになった永田の手のひらと、フルチンを拭いてあげた。

「よちよち、キモチいいねぇ~★」

ふざけて調子に乗ってると、さっそくお声が掛かった。

「おい!…おまえねぇ、俺をなめた扱いすんなって言ったろが」

「なめてないし」

私はチュッと軽くキスをする。

「赤ちゃん扱いすんなボケ」

「バブバブゥ?」

私は惚けて、またチュッとする。

「あのなぁ、俺をそんなのと一緒にすんなってのぉぉっ!」

そうやってむきになって、ジタバタするからぁ。

寂しがり屋で、甘えん坊だって言われんだよ。

このボケが。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ