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オタクのペット

第12章 一緒にすんな

私は擦られてるモノに視線を横目で送ると、

キュッ…キュッ…キュッ…

さっきと音が変わる。

先端から水滴が涙みたいに零れ堕ちて、指の隙間を濡らしていたから。

イクの我慢しながら、激しく擦ってるの?

肩が震えてる、足の爪先が硬直してギュッと強く曲がってる。

永田、どうしてそんなにまでして、私に本当の姿を包み隠さず見せてくれるの?

普通の女の子にそれしたら、引くよ?

私だから、しっかり受け止めて上げられるんだよ。

口元を離して、そっと永田の胸に耳を寄せる。

トクッ…トクッ…トクッ…

永田の心の音が、私の耳から身体全体を揺らす。

この人のために生きてもいい。

この人の側にいたら、こんな私でももっと違う幸せを感じる事ができるかな…。

自分だけの幸せじゃなくて、永田との幸せだとか…。

トクッ…トクッ…トクッ…

この大きくて広い胸で、いつも私の小さなワガママを受け止めてもらって、ダメな所をダメだと叱ってもらって、またその胸に優しく包み込まれて、私は毎日を過ごしていく…。

そんな日々を、私も望んでもいいですか?

永田の側で、幸せになってもいいですか?

「…永田…愛してる…」

私は永田の心臓の音を聞きながら、自然と言葉が出た。

安心感の溜め息みたいに。

「…あぁ…イクイクッ!…あぁぁっ!!」

ビュッ…ビュッ…ビュッ

…へっ?もしかしてイッちゃったの?

私は永田の胸筋がやたら動くから、手元を見ると、相棒は精液にまみれて、力尽きてヘニャってた。

私はというと、呑気に眠くなっちゃって、頭の中がボンヤリしていた。

だって、永田の胸の中はフワフワするんだもん。

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