オタクのペット
第6章 約束は守れ
…あっ!
「有ったよぉ~♪」
ズボンの中側の小さなポッケに入ってた。
「ほら☆」
私は鍵を永田の顔の前で見せると、睨み付けられた。
「俺のチンチン握ったろ、てめぇ!」
…ダメだ、コイツ。
完全に酔い潰れてる。
私は永田を支えながら家の中へと入った。
慌ててトイレに駆け込み、漏らす前にトイレで吐き続けていた。
「ウオェッ…ウェッ…ゲロゲロゲロッ…」
汚い男。
どこが、自慢の孫なんじゃい。
私は台所で、水をコップに注いで、トイレの中の永田に飲ませた。
よほど気分が悪かったのか、水を飲んで何度も深呼吸をして、うつむいていた。
「永田、本当に大丈夫?」
「…横になりてぇ…」
急に素直じゃん。
デカイがたいの永田の手を引っ張り上げて、私は潰れそうになりながら、永田を部屋へと連れて行った。
ベッドに横になって、子どもみたいにうつ伏せて布団の上で、何だか知らないけど、もがいている。
「んむむ…んーっ…クソッ…うぬぬ…チクショ…」
やっぱり変な奴だ。
でも、あんな一面があるなんて意外。