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オタクのペット

第1章 全否定で躾てやる

月に10万以内のお給料。

パート勤めだから。

家賃は15000円。

光熱費20000円。

食費15000円。

国に支払う料金が30000円。

スマホ料金15000円。

ガハッ!…キツイ。

何も残らない。

残るどころか、貯金まで手を出している。

怒っているとは言え、母が時々私に野菜を送ってくれるから、とても助かっている。

離婚したとは言え、別れた旦那が心配して夕食をおごってくれたり。

だから、永田の言う通り。

今でも甘えてる。

自由って、一人って、とんでもなく金が掛かるという事を知った。

貧乏生活だ。

自分らしくと引き換えに。

自分を犠牲にしたくないだなんて。

生きていくためには、自分を犠牲にしなくては生きて行けないのだと知った。

それが、自分のためか、人のためかなだけだと、知った。

今晩は、母が父に隠れてコッソリ送ってくれたホウレン草を電子レンジでチンして、ゴマ和えして、お味噌汁とご飯で食べる。

感謝はしてるよ、お母さん。



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