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オタクのペット

第2章 言う通りにしろ

永田は私に背を向ける。

旦那の背中だって、こんな洗ってやる事なんてしなかったのに。

コイツの言いなりが、悔しい。

スポンジで憎しみを込めて、ゴシゴシ洗う。

一体どんな関係なの、私たちは。

「永田さんって、はっきり言って変態ですよね?常識ないって言うか…」

「……」

おい、何か答えろや。

「私に何を求めてるんですか?」

「……」

おい、ガン無視かよ。

「ペットだとか言って、あんなエッチな事を要求したりして」

「……」

だから、何か言ってみろ。

「セフレとかなら、もっと若い女をゲットしたらどうですか」

「……」

私はチラッと永田の顔を見ると、明らかに視線をそらされた。

見る見るうちに、泡だらになって、やがて私は彼と向き合っていた。

胸から腹部に掛けて洗ってあげて、さすがにその下は勘弁して欲しいから、手を止めた。

「後はもう自分で洗って下さい」

私も視線をそらした。

だって、その、なんつーか…アレが、大きくなってるっていうのか。

普段の大きさなんて、もちろん知る訳もないけど。

明らかに、上向きで、私と向き合ってる。

見上げられて、はじめましてと挨拶されてもね。

私にはキミを沈めてあげる権利はないのだよ。

むしろ、キミの御主人様に何とか沈めてもらってよ。

ってか、やっぱり恥ずかしい。

私ってば、急にドキドキしてきた。



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