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オタクのペット

第12章 一緒にすんな

帰宅して、玄関の扉を閉めた。

「俺に嘘ついて、俺の目の前で嘘の現場を発覚させるとは、えらく調子こいてんじゃねぇか」

キタキターーーッ!…メチャクチャ怒ってる。

「おまえが、そういう事を平気で何度もやれてしまう女だったとは。俺をあんま、なめてんじゃねぇぞコラァ」

何も言えない。

何も逆らえない。

永田様のおっしゃる通りです。

「ごめんなさい。嘘付いてごめんなさい。本当にごめんなさい!」

ここは、もう謝りまくるしかない。

永田は私の肩を強くド突いて、部屋へと戻っていった。

ヤバい、今回は真面目にヤバい。

慌てて、永田の背中を追いかけた。

「ごめんなさい、永田。本当にごめんなさい。怒んないでよぉ」

そらまぁ、普通は怒るわな。

「もう絶対に今後こういう事は、ないようにするからぁ…あっ、いやっ…あの、嘘は付かないし約束は守るからぁ」

永田…、どうしよう、凄い怒ってる。

予想以上に怒ってる。

「どこまで汚ねぇ女なんだ、他人のために犠牲になりたくないだとか、ふざけた事をぬかして、他人を利用して生活してんだから、輪を掛けて、ふざけてやがる!」

違うもん。

そんなつもりないもん。

「その前に嘘付かれた事が許せない。トシコは俺を傷付けたいの?嫉妬させたいの?それとも俺に一体何がしたい?」

永田は買ってきたコンビニの袋を、ベッドへと投げ捨てた。

何も私は永田にしたいだなんて、思ってないもん。

「俺の好きって気持ち、自分の都合よく、もてあそんでんじゃねぇよバカヤロー!」

永田は怒鳴ったから、私はビックリして震えてしまった。

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