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笑顔の空。

第4章 束縛 -そくばく-

「ねぇ、美歌!優輝先輩と付き合ってるってほんと?!」

翌日の学校で、目を輝かせてここぞとばかりに聞いてくる。

ってか、情報早くねか?

優輝さんめ!!

「ちょ!声でかいって穂乃!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!まじなんだ!実はさ、優輝先輩の友達らしき人に聞いたんだ!絡司先輩!」


・・・え・・・?

「なんかね、美歌のこと聞かれてー、私ばっかり聞かれるのもなぁーと思って!色々聞いたの!そしたらさぁ、嫌な顔一つもせずに、全部答えてくれて!」


「あ、そうなんだ・・・」

「うん!美歌って、絡司先輩とどういう関係なのっ!?」
「あ、いやぁ、覚えてなくて」

「・・・そなんだ。思い出すといいねー!」
「・・・うん、」
「じゃ、そろそろ私席行くね!・・・あ、そいえば忘れてた。美歌、絡司先輩から伝言!“追いかけるって言ったよね、それで逃げたつもり”だって。どーいう意味だろーね?」


――‥‥‥‥‥‥
『僕はいくら逃げても追いかけるよ』
『僕が嫌いになったの?』
『安心して?他の男には指一本触らせないし…。』
『美歌に触った奴は殺す。良いよね…?』
『ねぇ、今日、他の男のこと、見てなかった?』
『好きなんだよ!なんで分かんねぇんだよ!』
『僕に向かないならいっそ殺そうか?いっしょに死ぬ?』
『僕が嫌い?他の男と一緒になるくらいなら、死ね!!』

「痛ッ!!」

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―――――――――――――
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「っー…ん、あー…」
また、気絶…?あぁ、もう自分バカだなぁ…。

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