ドリームSEXカフェ
第9章 視線の快楽
「…やべーな…」
熊谷はカメラに戻り…
また、レンズを除きこんだ…
『何が?変な顔だった?』
「いや…新一…綺麗な髪だったなぁ〜って…」
髪?
『…染めた事とかないですし…母親譲りのストレートですしね…家系的にハゲる心配もないですから』
「…親に感謝だな…
顔も、体も…本当…男かよ…華奢だよな…」
カシャ
『華奢か?…普通じゃないですか?』
「ちゃんと…食ってるのかよ…」
言われて見れば…華奢?かな?スーツ着てると解らなくなる…
「…背広…脱いで?」
『は?…見合い用に…関係ないじゃないか!!!』
反論はしたが…熊谷の目は…真剣そのものだった…
『…わかったよ…』
俺は背広を脱ぎ…椅子にかけた…
「…新一…こっち向いて……顎引いて…」
俺は言われた通りにした…
カシャ、カシャ
シャッターの音とフラッシュ…レンズの越しの視線に…俺は…クラクラしてきた…
「…新一…ネクタイ…緩めるポーズして…」
『…名前…呼ぶな…』
ネクタイに手をかけ…
緩め…レンズを睨んだ…
カシャ、カシャ…