ドリームSEXカフェ
第14章 記憶と少女〜選択の手紙〜
バタン―――――――…
扉は畠山君を中に入れると…私の目の前で静かに閉まった…
『…私の台詞取られちゃいましたね。』
後ろからオーナーが声をかけた。
私は席に戻り…座った…
『…阿部様、何か飲まれますか?』
私は半分に減った水を見て
『お水でいいです…畠山君が来たらコーヒーをお願いします。』
『では…こちらはサービスです。』
オーナーは目の前に…ルビー色のゼリーを置いてくれた…
『…あ…』
私はこのゼリーに見覚えがあった…
『阿部様…懐かしいですか?初めて来た時に出したゼリーですよ』
『…ホントだ…ここは、時が止まってる見たいですね…』
オーナーは微笑んだ…
ルビー色のゼリーはローズヒップの甘酸っぱい、爽やかな味がした…
懐かしい味と香りに…
記憶が蘇る…