ドリームSEXカフェ
第14章 記憶と少女〜選択の手紙〜
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私の家族は…父、母、兄…そして、私の四人家族…
兄とは6歳も離れている。
父と母は久しぶりに出来た子供を凄く喜び溺愛していた。
兄も妹が出来て喜んだ。
共働きだった両親に代わって、兄が私の面倒をみていたようなものだった。
私は何不十なく育った。
ただ…兄への不思議な感情をもって…育った。
何をするにも兄を中心に物事を考えていた…
テストで頑張れば兄が褒めてくれる。
料理が出来れば兄に食べてもらえる。
何でも兄だった…
兄が望むならなんでもしたいと思う…ブラコン少女が出来上がっていた…
友達の中に兄がいる子は何人かいたが…そんな感情を持っている子はいなかった…
自分でも…おかしい…と気づいた時には…
身も心も…修正できない所まで育ってしまった…
私が中学に入ると兄は19歳となり…
大人の男性となっていった…
何度か彼女と歩いているのを見たことがあったが…
嫌で、嫌で…泣いて別れてほしいと頼んだ…
「…子供の…小百合には関係ない…」
と…冷たく言われたが…
涙を流して…何度も…頼んだ…
数日後…兄は…彼女と別れた…
まだ子供の私は…兄を誰にも取られたくなかった…