ドリームSEXカフェ
第16章 図書室の鍵
『いらっしゃいませ。』
カウンターから女性店員が声をかけてきた
「…どうも、」
キョロキョロと店内を見渡すと…客は、俺だけだった
『お好きな席にどうぞ?』
空いている席ばかりで何処に座っていいか迷ったが…壁側の席に座った…
『学校の帰りですか?
何か飲まれますか?』
メニューに目を通した…
「あ…レモンスカッシュって出来ますか?」
『はい、出来ますよ。
…何か、スッキリしたい事でもありましたか?』
「…えぇ」
頭の中がモヤモヤして…何だかスッキリしないのは確かだ…
『…そのモヤモヤ…スッキリさせましょうか?』
店員の声に、ドキッとしてしまった
「え?…何を…」
『あちらの扉…見えますか?』
少し…靄がかかっている感じの扉が見えていたが…
店員の声に意識して見てみると…今はクッキリ見えてきた
『ここは【ドリームSEXカフェ】お客様の願望を経験できるカフェ…
…疑問に思っている事を…聞き出せると思いますよ?
夢と現実の間の世界ですから…真実に近い答えが聞けるとおもいますが…』
「…現実に近い…答え…」
店員が扉の前に立った…