ドリームSEXカフェ
第16章 図書室の鍵
『…レモンスカッシュ…どうぞ』
目の前のグラスに…レモンが飾られた…レモンスカッシュ…
炭酸のはじける音と、レモンの香が…夢から覚めたと実感させてくれる…
「…あれは…何だったんですか?…夢…夢ですか?」
『夢でもあり、現実でもある世界…』
「石田の唇も、胸も…
石田の香りも声も…まるで現実…だった…」
『貴方が現実だと思うなら…現実なのでは?』
「なら…残酷すぎる…
助けられない…
石田を…傷つけた奴らと…俺は…一緒じゃないか…」
俺は…テーブルの上のグラスを見つめ…
自分を責めるしかなかった…
どんなに…売りをしていても…
どんなに…他の男で汚れていても…
普段の石田の笑顔は…
…俺の記憶から消えなかった…
石田が望んでいたとしても…あの生活から…救い出したいと…思ってしまった…