ドリームSEXカフェ
第17章 ルージュの唇
『…外は、暑かったですか?』
カウンターのオーナーらしき女性は微笑みながら声をかけてきた
「ええ、この時期にしては…真夏の気温が怖いですね…」
そうですか…と、オーナーと会話をし、空いている席に俺は座った。
カバンから雑誌を取り出し…企画のアイデアを探す…
コトン…
テーブルに水が置かれた
「どーも…そうだ、アイスコーヒーお願いできますか?」
『はい、少々おまちください。』
オーナーは微笑みカウンターに戻った…
雑誌を見ると…
真っ赤な口紅をした、波希が写っていた…
化粧品会社の広告…
綺麗な唇…ぷっくりと…肉厚で…艶やかで…
口紅の発色が素晴らしいのも解るが…
商品を引き立てている波希の唇は…もっと素晴らしい…
波希…君は…どんな子なんだい?
まだ…18歳…
大人びて見えるが…
まだ…少女だろ?
はぁ…ため息をつきながら店内を見渡す…
俺以外…客はいない…
落ち着けるが…不思議な感覚…
あれか…
不思議な感覚の原因は…奥の大きな扉だと気がつく…