ドリームSEXカフェ
第17章 ルージュの唇
―――――バタン…
ここは…どこだ?
見たことのない、家具…
壁紙…カーテン…テーブル
全体的に…センスがいい事は俺にもわかった…
しかし、見覚えのない部屋
オシャレな家具、小物…
ベッド………ん…
ベッドの横で…何かが動いた…
「誰か…いるのか?」
ビクッ!!!
塊が小さく跳ねた…
「…え〜っと…怪しい者では一応ないつもりでいましたけど…」
塊に声をかける
『…………誰?』
微かに声がした…
「…あ…すみません。
こ〜ゆ〜者です…」
俺はジャケットの内ポケットから名刺を出して、塊に差し出した
塊は…毛布に包まっている人間だ
スーッと手が伸びて名刺を受けとった…
受けとった手は…すごく細く…白かった
『……遠藤 陸(エンドウリク)
…ファッション雑誌〇〇の編集部』
「はい…スランプですけど…」
毛布がハラリと解け…
塊の中が見えた…
『初めまして…
ドレスデン・波希です…・』
ビックリして…波希をジーッと見つめた…