ドリームSEXカフェ
第17章 ルージュの唇
――――――――――…
カラン…
目の前のアイスコーヒーの氷が音をたてた…
「ん…」
アイスコーヒーと雑誌…
ここはカフェ…
「…何だったんだよ」
夢から覚めた…そんな感じがした…
実際…夢だったのだろう…
モデルの見ていた悪夢に俺はいた…
誰も信じないだろうな…
そんな事を考えながら…アイスコーヒーにミルクを入れた…
ミルクはゆっくり氷と氷の間に流れ込み…
グラスの底に落ちて行く…
カラン…ストローでミルクとコーヒーを掻き混ぜ…
一口飲んだ…
開いていた雑誌には…
ドレスデン・波希が…
ツヤツヤの唇で笑っていた
『…あら?このモデルさん…肩に…アザですかね?』
雑誌の別のページを見ると…波希の肩には…赤いアザ…
いや…
俺のつけた…キスマーク…
しまった…モデルの体に…なんて事…を…
え?…夢の…話しなのに…
「え?…」
俺は…雑誌をかばんに入れて…席を立った…
波希に会いたいと…思った
「俺、行きます。ごちそうさまでした…お支払い…」