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ドリームSEXカフェ

第19章 鬼畜主人の推薦




「えーっと…柴田…何て読むんですか?」



親切に読み方を名前の上に書いているのに…


人事の年配の人は…わざとらしく聞いてくる




『…きらら…です…』



「きらら?きらら…さん…ですか。珍しいお名前ですね」











30人目…


その台詞を聞いたの…貴方で30人目です



心の中で
“他に…聞きたい事ないのかな?“と思ってしまう…



実際…私の履歴書は…

名前以外面白い事は…
何一つもない…



ありきたりな…何の特徴もない…平凡過ぎる…私…





名前も…〇〇ハナコ…とかがお似合いなのに…


顔だって…地味?何の特徴もない…


印象に残らない顔…





「では…合否は郵送で、お知らせします。今日は有難うございます」








今日の集団面接も…何の手応えなく終わった…





面接が終わると…ガヤガヤと…解散…



また、一社…私の名前が珍しい…と言う印象を残して…終わった…




リクルートスーツも…
パンプスも…
私の心も…
クタクタのヨレヨレだ…



短大卒業までに…内定をもらいたい…



求人情報を見ながら…ヨロヨロと歩いた…



夏の太陽は…リクルートスーツの地味な色に熱をこもらせる…



『暑い…休もう…』



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