ドリームSEXカフェ
第25章 カフェを探す人
――――――――――…
あれから…10年…
俺はあの時の美和の言葉を信じ…
カフェのあった場所にいる…
流石に…いいおっさんが…
一人の子供を待ち続けるなんて…気持ちが悪いだけになってしまった…
『会いたくなったら来て下さい』
と言ってくれたオーナーも…あれ以来会っていない…
あのカフェ自体も幻だったのかもしれない…
しかし、ここに来て…美和を思い出す…
缶コーヒーの香りでも…美和との幸せな時を思いだし微笑む事が出来た…
会いたい…
もう、会えない……
もう……世界は変わってしまったのだろう…
美和…
もう、君を待つことを辞めようと思う…
星の見えない空を眺め…
涙をこらえた…
『……あの…ここらへんに…カフェはありませんでしたか?』