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ドリームSEXカフェ

第30章 ラスト・フィルム



スクリーンは…



俺が救急車で運ばれて行く所で…




止まった…






薄暗く靄がかかったスクリーンは…




俺の人生がそこで終わったのだと…思った…









「…真理…ごめん…」






人生は…

ホントにやり直しが出来ないんだな…







あの時…



腐れずに…



頑張ってれば…



真理を応援する
気持ちになっていれば…













座席に深く座っていた俺の頬には…




後悔と…


謝罪の涙が…溢れ出て…



止まらない…











夢だった…


俳優に…



なりたかった…






一度しかない人生を…
俳優になったら幾つも経験できる…




あぁ…

結局…

千葉 浩平の人生も上手く演じきることすら出来なかった…






ホントに終わるんだな…







俺はゆっくり…
映画館の席を立ち…



会場を後にした…







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