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ドリームSEXカフェ

第30章 ラスト・フィルム



――――――――――――


ギギギ―――――――ィ




俺は…
扉からカフェに戻った…




『…どうでしたか?』



「…あれって…走馬灯ってやつですか?
映画みたいでした…
しかし、俺の人生は映画にすると…駄作ですね…
一人の女に溺れて、嫉妬して…」




オーナーはコーヒーをカウンターに出した


『いいえ…
貴方の愛や嫉妬が結末に反映された…深い作品でしたよ。』



「…どうも…
少し救われました…」



カウンターの席に座ると
俺は煎れたての香りが豊かなコーヒーを飲んだ


ホッと一息つくと…



頭の痛さも、足の重さもなくなっていた…




「コーヒー飲んだら行くぞ…時間だからな…」



気がつくと…黒い服の男がタバコを消ながら俺に話しかけてきた



「時間…ですか」



「ああ…」





俺は…
コーヒーを飲み干すと…


男に続き…カフェを出た




『ありがとうございました…
また、来てくださいね。』



振り帰ると、オーナーは
微笑みながら俺を見送っていた








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