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ドリームSEXカフェ

第30章 ラスト・フィルム

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コポコポ…



コーヒーフィルターに
焙煎し粉にしたコーヒーを入れ

沸騰したお湯をゆっくり豆に回し入れる…


ポコポコ…と豆がお湯を含み…膨らんでいく…



ゆっくりコーヒーが出来上がり…

綺麗なカップにコーヒーを入れ…



カウンターに座る黒い服の男に差し出す。




『…死神が、魂との待ち合わせに、ここを使うなんて…珍しい…』



死神と呼ばれた男は…


タバコを取り出し火をつけた


「あいつは、死ぬ予定じゃなかったんだよ。
嫉妬の重い鎖が絡まって、勝手に地獄に行こうとしてて…対応に困ってたんだよ」



タバコを吸うとフーっと上に煙りを吐き出す…



「ここに連れて来れば、心の奥底の後悔や優しさ、愛とか思い出すと思ってな……生きる気力とか?
うまくいってよかったよ…マジ助かった。」



タバコを片手にコーヒーを飲む…



『死神が、愛とか生きる気力とか…語らないでください。気持ち悪い…』



オーナーは自分の分のコーヒーも綺麗なカップに注ぎ込む



『それに、ここは本来…
生きている者の来る場所ですよ?
でないと…上質な【夢】が取り出せませんし…』



コーヒーを鼻に近づけ香りを楽しんだ







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