ドリームSEXカフェ
第30章 ラスト・フィルム
『私たち【貘(バク)】は…
彼等の【夢】が、大好物ですから…』
コーヒーを置くと、後ろの棚から
角砂糖の瓶を取り出す。
「この…甘い、砂糖一つ一つが人間の夢だと思うとゾッとする」
男は砂糖を指でピンと弾いた
『失礼な方ですね…
夢を望んだ人からしか取ってませんよ?
普通の人はこのカフェ自体見えない訳ですし…
望んだ人だけが入る事のできるカフェです。
無差別ではないので、【夢】自体も上質…コーヒーの香りを邪魔しない良い砂糖になります』
「そんなもんか?」
『ええ…』
オーナーは微笑むと
砂糖を一つ摘み
コーヒーに入れ…
美味しそうに、
飲んだ…
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