先生とあたしの関係。
第2章 *二人だけの教室*
「先生ー。この紙の束、どこに置いたらいいですか?」
「あー、それは後ろの棚に直して!」
先生は机やらイスを運んでた。
「はーい」
ここに直せばいいのか……。
ぐっ…。
と、届かないっ!!
近くにあったイスの上に立った。
「あ、ここですよね?」
「ん?そうそう、そこそこー。
…ってオイ!あぶねっ…!」
「へっ?…ぅわぁ!!」
後ろの棚から段ボールが落ちてきた。
慌ててイスから下りようとしたらイスがぐらついた。
ヤバい…!
「いっ…た………くない?」
「…ったり前だろ」
「え。…うわ!!」
先生がかばってくれたみたい。
先生はあたしを抱き締める体勢になった。
「……あの、先生?」
まだ離してくれない様子だったから声をかけてみた。
「あ、わ、わりぃ。大丈夫か?」
と、離した。
やっぱ抱き締めててほしかった……。
「え、あ、はい!すいませんでした!」
「そか。いや俺は大丈ー夫」
「あははっ。ありがとうございます☆」
「いいって!よし、休憩とるかー」
と言って近くのイスに座る先生。
「やったー!疲れたー」
「俺もー。今日はさんきゅーな?」
「いやいや、大丈夫です!!」
あたしも先生の近くにイスを置いて座る。