
私のオネエちゃん
第11章 幸せだけど不安
そして
約束の日曜日
理恵「…」
真子「あっ、お母さん!!」
理恵「真子、早いわね」
真子「お母さんに合わせたの、いっつも
待たせてたから」
理恵「そうだったわね、さっ中に入りま
しょう」
待ち合わせ場所は
自宅から何駅か離れた場所にある喫茶店
大丈夫だとは思うが近所だと
父や由美子に見られる可能性もあった為
あえて
自宅から離れたこの場所で
待ち合わせる事に
したのだ
理恵「遠慮しないで好きな物頼みなさい
ね」
真子「うん」
今のお母さん
由美子が苦手ではなかったが
やはり産みの母、実の母親だけあって
二人はものの数分ですぐ
打ち解けていた
真子「仕事、相変わらずみたいだけど…
体大丈夫なの?」
理恵「大丈夫よ、元気だけが取り柄だか
らね」
真子「でもいつまでも若くないんだから
ちゃんとしないと」
理恵「わかってる、それより真子」
真子「?」
理恵「真子の彼の事なんだけど…」
真子「お兄…恭平さんの事?」
理恵「彼、お父さんの再婚相手、由美子
さんの息子でしょう?」
真子「ゴホッ!?」
