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私のオネエちゃん

第12章 疑惑



真子「お母さん、服のボタン取れちゃっ
て針と糸、あれっ?」



ある日
真子は針と糸を借りる為
由美子の部屋を
訪ねた
台所にいなかった為
てっきり自分の部屋にいると思われたが
由美子の姿は
なかった



真子「出かけてるのかな?」



少し迷ったが
以前、由美子がクローゼットから裁縫箱
を取り出していたのを思い出し
悪いと思いながらも
無断で
借りる事にした



真子「すぐ返せば大丈夫だよね」



クローゼットを開き
一番隅に置いてあった裁縫箱を取り出し
た真子
しかしそれは
真子が探していた裁縫箱ではなく
絶対に見てはいけない
秘密の箱だった



真子「…あれっ?何これ…手紙?」



箱の中身は
裁縫セットではなく手紙だった
古い手紙なのか全体的に少し色あせてい
たが
大事に保管されていて
きっと大事な人からもらった手紙と
思われたが…



真子「…お父さんからだ」



手紙の差出人
それは真子の父だった
どうやら父が由美子に出した手紙だった
が…


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