私のオネエちゃん
第12章 疑惑
真子「…何通もある」
父からの手紙
それは一通ではなく
何通も何十通も大事に保管されていた
しかし
気になるのは手紙が出された時期
手紙の消印だった
真子「7年前…この時期って…」
由美子「ただいま」
真子「!?」
その時
由美子が家に帰って来た
真子は急いで箱を元の場所に戻し部屋を
出た
真子「…あっ」
しかし
急いでいたせいか
一通だけ箱に戻し忘れてしまい
仕方なく、その手紙を持ち出してしまっ
た
真子「…」
由美子「あっ真子ちゃん、ケーキ買って
きたから一緒に」
真子「…あっ…今はいいや」
由美子「じゃあ冷蔵庫に入れておくから
後で食べてね」
真子「うん、ありがとう…」
逃げるように
自分の部屋へ戻った真子
様子を見て手紙を元の場所へ戻そうと思
ったが
なかなかタイミングが合わず
困った真子は恭平に相談し協力してもら
う事にした
真子「お兄ちゃん…ちょっといい?」
恭平「真子、どうした?」
真子「…ちょっと」