私のオネエちゃん
第14章 別れの時
真子「…違う…お兄ちゃんじゃない…誰
お兄ちゃんは?」
海斗「真子…」
真子「お兄ちゃ…お兄ちゃん…」
熱のせいか
真子は海斗が側にいる事を忘れていた
しかし真子は今
自分の手を握っているのが
恭平ではない事に熱にうなされながらも
気づいていた
真子「お兄ちゃ…ん…」
海斗「…!?」
その時
部屋のドアが開き
予想外の人物が部屋に入って来た
それは…
海斗「…あなたは」
恭平「…」
真子「お兄い…ちゃん?」
恭平「大丈夫か?」
真子「…うん」
どうして
連絡をくれなかったのか
どうして今日まで会いに来てくれなかっ
たのか
聞きたい事は山ほどあったが
今は恭平と久しぶりに会えた事に喜び
涙する
真子だった
恭平「…」
海斗「あの!!」
恭平「悪いけど…外してくれる?」
海斗「でも…」
恭平「…」
海斗「…わかりました」
真子「あっ…海斗、ありがとう」
海斗「早く元気になれよ…」
真子「うん…」
恭平「…」