私のオネエちゃん
第3章 ヤキモチ
真子「…すいませんでした」
必死に走ったものの
結局、一時間目には間に合わず遅刻して
しまった真子
授業後
職員室に呼び出され担任の先生に
怒られてしまった
真子「…」
幸「真子、大丈夫だった?」
真子「ちょっと注意されただけだから…
それよりさ…」
幸「お兄さんと何かあった?」
真子「…うん」
幸の中では
真子の相談事=恭平の事
と、認識されているようで、間違っては
いなかったが
真子は深夜に起きた驚きの出来事を
幸に話した
幸「へぇ~キスね」
真子「…初めてだったんだよね」
幸「どんな味だった?ファーストキスの
味は」
真子「…お酒の味がした」
幸「お酒?」
真子「お兄ちゃん、かなり酔ってたから
キスした事も覚えてなかった…」
幸「そっか…それは残念だったね…」
真子「…」
優しかったり突き放されたり
かと思えば酔っ払った勢いでキスされた
り
恭平の気持ちがもう
わからなかった
真子「…」
幸「真子」
真子「ん?」
幸「こうなったらヤキモチ大作戦よ」
真子「ヤキモチ大作戦?」