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私のオネエちゃん

第5章 家族旅行



真子「わかってる…わざとじゃないって
でもお兄ちゃんには…お兄ちゃんにだけ
は話してほしくなかった…」

幸「ごめん…でもいい機会だし」

真子「簡単に言わないでよ!!あれを…
あの時の事を話すのは…そんな…そんな
簡単な事じゃ…」

幸「ごめん…ごめん、真子…」

真子「…」



幸とこんな風に
喧嘩するのは初めてではない
でも今日の喧嘩はいつもの喧嘩とは違う
ものだった



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真子「海斗、これお土産…」

海斗「ありがとう」

真子「…」

海斗「どうした?」

真子「…幸と…喧嘩しちゃって…」

海斗「喧嘩なんて珍しいな?」

真子「部活の事で…ちょっとね…」

海斗「…そっか」

真子「いい加減…部室の荷物も片付けな
きゃいけないんだけどさ…」

海斗「…」



ロッカーには
まだ真子の私物が残されている

すでに退部していたし
他の部員の為にも早く片付けなければい
けなかったが
頭ではわかっていても
なかなか気持ちの整理が出来ない
もので…


真子「…なかなかね」

海斗「仕方ないよ」

真子「…」


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