私のオネエちゃん
第7章 過去との決別
真子「…んっ」
恭平「ごめん…起こしちゃった?」
真子「お兄…ちゃん…」
頬に触れる感触に
目を覚まし目を開けると
そこには心配そうな表情で真子を見つめ
る
恭平の姿があった
恭平「母さんから聞いた、風邪引いたん
だって?」
真子「…うん」
恭平「何か欲しい物ある?」
真子「…ありがとう…でも今はいい…」
恭平「苦しい?」
真子「…少し…あっ!?」
恭平「こうすると気持ち良くない?」
真子「…うん」
恭平の冷たい手
その手で頬に触れられ
一瞬ドキッとしたが、その手の優しさに
嬉しさと心地よさを感じていた
真子「…お兄ちゃん」
恭平「?」
真子「…私ね…私…」
恭平「うん」
真子「お兄ちゃんが好き…好きです」
恭平「真子…」
真子「好き」
この時
私がもっと考えていれば…
ちゃんと考えて行動していれば
あんな事にはならなかったかもしれない
あんな事には…
恭平「…」
真子「あの…お兄ちゃ…」
恭平「…ごめん…ごめん真子…」
真子「お兄ちゃん…」