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私のオネエちゃん

第9章 文化祭



恭平「…」



帰る気になれず
恭平はそのまま校内をぶらぶらしていた
歩いていれば真子に会えると思ったが
すれ違ってばかりなのか
なかなか会う事が
出来なかった



恭平「…!?」

真子「海斗、重くない?」

海斗「平気」

恭平「…真子…真っ」

真子「みんな喜んでくれるかな?」

海斗「大丈夫、喜んでくれるよ」

恭平「…」



すれ違ったにも関わらず
真子は恭平の姿に気づかず海斗と一緒に
教室へ入って行って
しまった



恭平「…真子」



不思議な感覚だった
少し前までは自分の方が真子を避けてい
たのに
最近では自分が
真子に避けられるようになり
今も声をかけたのに気づかず素通りされ
傷ついている自分がいる

どうして自分は
こんな切ない、悲しい気持ちを感じたの
か…



恭平「…」

真子「みんな、お待たせ~」

海斗「休憩出来る人から休憩して」

幸「お腹空いた~」

ケイ「僕も、お腹ペコペコ」

真子「たくさん買ってきたから暖かい内
に食べてね」


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