
嘘х恋
第8章 僕の気持ちは…。
桜は満開とまではいかないが
春の訪れを待ちわびていた人達で埋め尽くされた公園は、
どこもかしこも賑いを見せていた。
「スゴイねっ!
まだ夕方にもなってないのに~ いい場所とれるかなぁ…」
『ほんと。この時間で、もう酔っ払ってるって…
あの人達、仕事どーしてんだろな?』
平日の昼下がりだというのに、明らかに学生とはちがう大人たちがそこいらでシートを広げている
「きっと会社の行事なんだよ!お花見は日本の文化だもん!」
そうなのか?
園田の言葉に疑問を感じながらも、
僕も適当な場所を探す。
