あたしは被害者
第5章 ママ
「えみー。」
「はい、なんですか
先生。」
「三者面談の手紙、
ちゃんとお母さんに
渡したのか?」
「……お母さん、仕事で
帰ってきてないんで……」
「そ、そうか……」
気まづそうに
うつむく先生。
そうだよ。
もっとあたしを
可哀想って思ってよ。
「大変だな、お前も。
母子家庭で……。」
「い、いえ、
慣れてますから……」
この状況で
あたしのこの返し!
神でしょ……。
『慣れてます』とか、
ずっとこの大変な生活してまーす
みたいなアピールに
なってるし。
「じゃあ先生から
電話しとこうか?」
「いえ、大丈夫です。
母のことは私がやりますから。」
「はい、なんですか
先生。」
「三者面談の手紙、
ちゃんとお母さんに
渡したのか?」
「……お母さん、仕事で
帰ってきてないんで……」
「そ、そうか……」
気まづそうに
うつむく先生。
そうだよ。
もっとあたしを
可哀想って思ってよ。
「大変だな、お前も。
母子家庭で……。」
「い、いえ、
慣れてますから……」
この状況で
あたしのこの返し!
神でしょ……。
『慣れてます』とか、
ずっとこの大変な生活してまーす
みたいなアピールに
なってるし。
「じゃあ先生から
電話しとこうか?」
「いえ、大丈夫です。
母のことは私がやりますから。」