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あたしは被害者

第5章 ママ


足を組み直してから
携帯を開いた。


『達也っ

明日、制服のまんま
デートしない?

あたし、達也と会いたくて
仕方ないよ……』


メールを打ち終わると
ふと顔をあげた。

前には鑑。


あたし、笑ってるわ。


楽しい。愉しい。
こんなにも愉しいこと
ないわよ。


鑑に写る自分の顔を
見ながら
メールを送信した。



もう計画は完成した。


どんな男だって、

あたしに敵うはずない。


落とせない男なんて、

絶対いないから。


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