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あたしは被害者

第5章 ママ





どのくらいたったかな


辺りはもうすっかり
暗くなっていた。



鞄のポケットの中で
鳴っている
携帯のバイブ。


ゲームセンターは
すごくうるさいはず
なのに

そのバイブの音は
しっかりと
耳に響き、残る。



もうちょっと



もうちょっとしたら
切り出すんだ、笑み。



顔に出すなよ。



まだだめだ

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