あたしは被害者
第8章 5人目のターゲット
「あ、あの……」
「ん?」
隣を歩くのはクラスの
いじめられっこ、
中嶋 正也。
首の根本まである後ろ髪と
メガネが隠れるまである前髪が
彼の視界を奪っているのか、
すこしよろよろ
しながら歩いていた。
「な、なんで
僕なんかと一緒に
竹下さんが
登校しているんでしょうか……
あの……彼氏……
達也くんいますよね……?」
肩をすぼめて
うつむき加減の彼は
目だけを動かし
周りに人がいないか確認する。
この間に
1度もあたしと目は
合わせない。
「あー、
達也はサッカー部の
助っ人なんだって。
それで朝一緒に
行けなくて……。
一人で登校してたら
正也くんに会ってぇ。。
一緒に行っちゃだめ?」
「い、いや……
だめとか……
そーゆーわけでは
ないんですけど……」
「じゃあなに?」
「えっと……
僕その、男なんで……
彼氏いるのに
男の僕なんかが一緒で
大丈夫なんでしょうか……?
しかも
僕、その……
いじめられてる……し。」
「ん?」
隣を歩くのはクラスの
いじめられっこ、
中嶋 正也。
首の根本まである後ろ髪と
メガネが隠れるまである前髪が
彼の視界を奪っているのか、
すこしよろよろ
しながら歩いていた。
「な、なんで
僕なんかと一緒に
竹下さんが
登校しているんでしょうか……
あの……彼氏……
達也くんいますよね……?」
肩をすぼめて
うつむき加減の彼は
目だけを動かし
周りに人がいないか確認する。
この間に
1度もあたしと目は
合わせない。
「あー、
達也はサッカー部の
助っ人なんだって。
それで朝一緒に
行けなくて……。
一人で登校してたら
正也くんに会ってぇ。。
一緒に行っちゃだめ?」
「い、いや……
だめとか……
そーゆーわけでは
ないんですけど……」
「じゃあなに?」
「えっと……
僕その、男なんで……
彼氏いるのに
男の僕なんかが一緒で
大丈夫なんでしょうか……?
しかも
僕、その……
いじめられてる……し。」