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あたしは被害者

第8章 5人目のターゲット

ゴクリと喉をならし
切り替える。


「なんだ、そんなこと?」

「え……」


「大丈夫だよ、達也なら。

あんな見た目でも
すっごい優しいし、
頼りになるし……

きっと正也くんとも
仲良くなると思うなぁ……」


正也は

そうですか

とだけ言って

目を細めて笑った。


ああ、こいつ、
あたしのこと好きなんだ。


おもしろいじゃん。



あたしたちは揃って
学校の門をくぐった。


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