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さきゅばす

第3章 夜のクラブ

次の日、ハルは学校に来なかった

けれどハルから、次のコンテストのためにアメリカに向かったと、朝メールがきた



私の世界とは別世界

今日も話しベタな先生が教える数学を欠伸をしながら聞いている

先生にナツさんが言っていた香水を教えてから、前よりずっと匂いだけはよくなった



今思えばナツさんの着ていた服やバッグはすごくセンスがあった

ナツさんとはあれから会っていない

もしかしたらハルと一緒にアメリカにいるのかも

ハルのパフォーマンス中に気づいたけど、ナツさんは本気でハルのことが好きなんだと思う

それにハルとナツさんはお似合いのカップルなんだけど……

シャープペンシルの端を噛みながらそんな思いに耽って、平凡な一日が過ぎた

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