テキストサイズ

仮面な人たちの恋愛夢小説

第12章 咲く華、桜の如く(K)

『理性が切れた次狼も見てみたい‥かも』

見詰めた瞳が今度は嘘ではないと分かった時、次狼の目が獲物を捕らえて離さない本当の狼の目へと変わっていた。
次狼のその目が、彼女の欲情という本能を動かし始めていた。

「ごめんな?お前を壊さないって約束、守れなくて」

『ううん。華桜、ずっと次狼のこと想ってた。次狼はずっと此処にいた。それだけでいいの。その代わり、これからはずっと華桜の傍にいて‥』

彼女の胸に宛てた手を優しく握る。

「お前ってヤツは‥」

次狼は再び、彼女を抱き締めた──

ストーリーメニュー

TOPTOPへ