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仮面な人たちの恋愛夢小説

第14章 検索しきれない?(W)

「教えてくれないかい?」

『いいよ?でもその気持ちを知ってしまったら、もう後には戻れないかも‥』

「どういう意味だい…?」

『他の人が見られなくなるってこと。私以外の人を好きになれなくなっちゃうかもしれないってことなの。それでも知りたい…?』

何かの決意を固めたかのようにフィリップ君は頷いた。
それから私はいつも以上に彼を抱き締めて、優しく口づけをした。
そしてゆっくりと口を開いた。

『愛してる』

若干の羞恥心を感じた私は咄嗟にフィリップ君にしがみつく。
すると彼は少し顔を赤くして私を見ると言った。

「君の心は、まだまだ検索し甲斐がありそうだ」

優しく微笑む彼。
それから彼は前よりもずっと、私の検索に没頭しましたとさ。

検索しきれない? END

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