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仮面な人たちの恋愛夢小説

第15章 狂おしいほど君と、(電)

「あれ?当たった?」

『当たってない』

不意に立ち止まった脚を無理矢理動かし、ウラタロスから距離を置いていく。
当然の様について来るウラタロスに彼女は苛立った。

「ほぅら、捕まえた」

逃げたつもりがあっという間に追い付かれて、気付いたらウラタロスの腕の中。
当然ながら抵抗する彼女をウラタロスは壁に押し付けた。

『離して』

「じゃあちゃんと答えて」

何がなんでも答えてやらないと、彼女はウラタロスから目を背ける。

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