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仮面な人たちの恋愛夢小説

第15章 狂おしいほど君と、(電)

翌朝。目が覚めた彼女が横を見ると憑依から解放された良太郎が眠っていた。
彼女の服はちゃんと戻されていて、それもウラタロスの優しさだと分かる。

「ん‥‥え?どうして君が此処に?」

『寂しかったから一緒に寝たくて‥迷惑だった?』

「ううんいいよ。でも不思議、何も覚えてないんだけど‥僕、君に何もしてないよね?」

『してないよ。隣で一緒に寝ただけ』

良かったと寝起き混じりな良太郎の柔らかな笑顔が朝から彼女を元気づける。
不意に、彼女は視線を感じた。
彼女が良太郎に微笑みかけるとその視線は良太郎の身体へ。そして彼は言った。

「もう少し、寝ようか」

狂おしいほど君と、 END

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