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仮面な人たちの恋愛夢小説

第21章 愛する人へ(D)

彼女はとある病気を抱えています。それは日を追うごとに記憶を亡くしていくという病気でした。
何故その病気を抱える様になったのか、今の彼女にはもう分かりません。それすら忘れてしまうほどに病気は進行していたのです。

彼女は恐れました。
いつか自分は何もかも忘れてしまうのではないか、何より、愛する人を忘れてしまうのではないか──と。

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