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仮面な人たちの恋愛夢小説

第23章 sweet home(K)

渡はバイオリンを造るのが好きだ。
目指すのは、憧れの亡き父と母が共に造ったというバイオリン、ブラッディ・ローズ。
黒く神秘的でミステリアスなそれは、渡の誇りだった。

『渡』

「あ、いらっしゃい」

ツンと鼻につくニスの匂いとともに渡は彼女を出迎えた。
彼女は来て早々にに取って付きの小箱を見せると渡は嬉しそうに笑顔になって彼女とその小箱に食らい付く。

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