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仮面な人たちの恋愛夢小説

第27章 星の隣で(電)

「何てお願いしたんだ?」

『私?私はね…──』

侑斗の耳を借りて彼女の内緒話の声を聞き取る。
するとデネブは驚いて硬直してしまった。

『デネブ?聞いてた…?』

「は‥‥あ、ああ!聞いてたとも!」

『デネブは何てお願いしたの?』

「俺は‥‥‥俺も君と同じだ」

侑斗の顔でくしゃっと笑うデネブの笑顔が夜の闇に栄える。
デネブが笑顔になると、彼女も笑顔になった。

「ずっと、君の傍にいられますように…って」

星の隣で END

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