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『ねえ幸太郎。未来に帰ったら、未来の私を教えてくれない？』


「え…？」


『未来の私と今の私、どっちの方が幸太郎を愛せているか教えてよ』


こんな近くにいるはずなのに、何処か遠く聞こえた彼女の声。

幸太郎は彼女の言葉を聞いて言葉を聞いて笑顔を目にすると不思議と今までの憂鬱だった気持ちが晴れていた。
それどころか、今度は幸太郎が答えを返していた。


「分かったでも、俺はどっちのお前も同じくらいに俺を愛してくれると思うんだ」


『どうして？』


「だって、俺がこんなにも愛してるお前が俺を愛してない訳がないと思うから。…つまり、愛の重さは過去も未来も同じってことさ」


幸太郎らしい答えに、彼女は微笑みを浮かべた──。

タイム・ラブ・KISS　END