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仮面な人たちの恋愛夢小説

第35章 シアン色の狂愛(D※)

僕を愛する彼女は


僕じゃなくて士が好きで、その美しい瞳はいつも士の物だった。


一度もその瞳は僕に向けられることはなくて


僕は酷く悲しくて寂しくて、辛く感じて


士に対して殺意や憎しみと言った感情さえ芽生えるようになっていた。


あぁ‥‥こんなにも愛しているのに


どうして君は士ばかりにその美しい瞳を向けるんだい?


いつも君を、君というお宝だけを僕は見ているというのに…──。

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