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仮面な人たちの恋愛夢小説

第37章 流星群(F)

「ずっと君だけの流星群でいるよ」


『‥‥嬉しい』


彼女の頬は夜でも分かるくらいに赤くなっていることに俺は気付いた。

同時に、何だか俺も急に恥ずかしさが込み上げてきて彼女からバッと離れた。


「よ、良かった!喜んでもらえて…」


照れ隠しに髪を掻き上げると彼女の視線に目を奪われる。

彼女はずっと俺を見詰めていて、俺は何故だか心が揺れてそっと彼女の柔らかな頬に触れるとそのまま口づけていた。

彼女が驚いて身体を震わせたので、俺はそんな彼女を優しく抱き締めた。
それから唇を離すと俺は言ったんだ。


「ずっと、僕の傍に居てね」


『はい。私だけの流星君っ』


俺には、彼女の笑顔が一番の流れ星──。


流星群 END

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